「飲酒運転防止」

最近の飲酒運転事例の特徴として、1. 勤務時間内での飲酒ではない 2. 本人が自分の意志で飲酒した後に自動車運転をしている 3. 本人は飲酒後に睡眠・休憩を意識して取っており 「飲酒運転はまずい」 という意識は持っている、ということが挙げられます。それにもかかわらず事故や検挙につながってしまうのはなぜでしょうか。原因の一つとして、本人の飲酒運転回避行動が飲酒の程度とマッチせず、アルコール消化時間を見誤ってしまうことが考えられます。

この問題点をさらに掘り下げてみると、以下のような現状が見えてきます。

ー飲酒運転に関する正しい知識が不足している。「酒は飲んだが、 眠ったから (休んだから) 大丈夫」 という思い込みがある。
ー事故者の中には、飲む量とタイミングをコントロールできない 「アルコール依存症」 と思われるような酒の飲み 方をする人がいる。警察庁によれば、 飲酒運転者の 3人に 1人、 飲酒運転再犯者の 2.5人に 1人がアルコール依存症の疑いがあるという。
ー事故者の中には、家庭に帰らない、自宅内での飲酒が原因にも関わらず家族に注意されていなかったなど、 家庭の存在を感じさせない人がいる。

飲酒運転を防止するためには、 飲酒運転に関する正しい知識を身につけ、 欲求不満や公私にわたるストレスが飲 酒に拍車をかけることを認識し、 職場環境や家庭環境に問題が潜んでいないかを見極めることが重要です。


飲んだアルコールが体の中で消化されるまでの時間は?

ビール中ジョッキ (アルコール度数 5.5%, 500ml) を1杯飲むと、消化されるまでにどれくらいかかるでしょうか?

* ヒント * 消化時間=摂取アルコール量 (g)/1 時間で消化可能なアルコール量 (g) =( 容量 (ml)× アルコール濃度 ( 度数 /100)×0.8) / 7

( 答えは3時間)

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