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災害時対応実地訓練始まる 自治体の関心高く、市長も参加

資源エネルギー庁支援の「平成28 年度石油製品流通網維持強化事業」の一環として、「災害時対応実地訓練」が開始されました。ガソリンスタンドにおける大震災等災害時の円滑な燃料供給能力を保持させるための訓練です。当社はその企画、教材作成、講師派遣等を担当しています。
今回の訓練は、震度6 強の直下型地震が起きたという想定のもと、

  1. 災害発生時に停電になることを想定し、代替電源として緊急用発電機を円滑に起動させ、給油までの一連の手順を実践し確認する。
  2. 災害時の混乱により緊急車両(消防車、パトカー、公務車両等)への給油に支障をきたさないためのGS 内での動線設定や規制告知の効果的やり方を確認する。
  3. 災害発生時から営業再開に向けてのGS 内施設の安全を確認する。

ことを目的とし、約2 時間のカリキュラムで構成されています。
10 月6 日の奈良市では、当社の佐藤哲治主席コンサルタントが、10 月12 日の越前市では、同じく当社の林康郎コンサルタントが講師を務め、それぞれの地区の中核SS を集めて行われました。いずれも消防や警察からの協力を得て、県、市からの多くの視察者を迎え、またテレビや新聞社からの取材も受けるなど大好評のうちに終了しました。越前市での訓練では奈良俊幸市長も視察に訪れ、「巨大地震が現実のものとして想定される中、このような実地訓練は大変意義が大きい」と挨拶されました。会場をお貸し頂き、多大なご協力をいただいた森本石油様(奈良市)、(株)カワイ様(越前市)には厚く御礼申し上げます。この訓練は12 月までに全国12 カ所で開催が予定されています。以下、訓練の模様を写真でご紹介します。
*奈良市での訓練の様子は奈良テレビのニュースで放映されました。

【実際に行われた訓練のシナリオ(その1)】

店長 : 「 A さん、火気の始末とガスの元栓の処置をしてください。それから余震に備え、電気機器類の電源をすべて切り、チェックした機器をメモにして提出してください。」
(指示された行動終了後)
A さん:「火気の始末、ガスの元栓に対応しました。電気機器の電源はすべて切りました。これがチェックしたもののリストです。」
店長 :「了解。」

→停電時すべての電気機器がストップしますが、電源再開時それぞれの機器に通電することで不測の事故が起こることを防ぎます。

【実際に行われた訓練のシナリオ(その2)】

店長 :「石油組合から緊急車両への給油要請がありました。至急、営業再開の体制に入ります。B さん、緊急用発電機をセッティングしてテスト始動してください。」
(緊急用発電機を始動させる)
B さん:「緊急用発電機始動しました。これから電源を非常用に切り替えます。」
店長 :「了解。」

→通常、非常用発電機を動かすことはありません。したがって発電機の操作に慣れていないため、いざという時に動かせないと困ります。訓練によって実際に始動させ、その時に必要な注意事項を確認しておくことが大切です。

 


研修開始、福井県のSS の代表が集まりました

研修講師を務める当社の林講師

消防車も訓練に参加

越前市長のご挨拶

行動完了報告を受ける店長役の林講師

いよいよ通常電源を遮断し、非常用発電機を始動。
普段から操作に慣れていないと大変です

非常用発電機で給油機を動かし、
緊急車両(パトカー)に給油開始

消防車の給油位置は高いところにあります

熱心に訓練を見守る参加者

実地訓練終了後、会議室でおさらいをしました
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