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中日本高速道路株式会社傘下のガソリンスタンド全店に研修実施

本年9月から10月にかけて、中日本高速道路のサービスエリアで営業展開中のガソリンスタンド(SS)に対し、当社講師が3回にわたり「中核SS 災害対応研修」を実施しました。本研修は資源エネルギー庁が支援するもので、昨年の東日本高速道路に続き中日本高速道路に対して当社が行ったものです。9月日東京(講師:佐藤哲治)、9月14日名古屋(講師:林康郎)、10月8日金沢(講師:篠崎暁)と3会場合計で、150人を超えるSS店関係者が熱心に受講しました。講習後のアンケートでは、「大変勉強になった。」、「このような研修を定期的にやるべきだ。」、「全員に聞かせたい。」などの回答が多く寄せられました。

【主な研修内容】

●大災害時の高速道路の特徴

高速道路上のSS は一般道路上のSS とは異なり閉鎖空間であるため、大災害時には独特の問題点が予想されます。すなわち、

  • 高速道路走行中の車両は、通行禁止などの措置によって一時的な隔離状態になるため、様々な異常事態(ガス欠、急病人、トイレ、水・食料等の欠乏)が発生する可能性がある。
  • 災害の程度や復旧復興の段階に応じてSSへの期待役割が変化することに伴い、混乱の程度・内容が変化する。たとえば、市中のSSが被災して給油不能状態となったり給油制限を行ったりすると、通行規制をしない限り高速道路のSSに給油客が殺到する可能性がある。
  • パニック心理による「少量給油」の行列がSSの負荷を増す。
    こうした高速道路特有の問題を背景に、SSとして事前に十分な準備が必要です。

●高速道路は災害復旧復興の最大の基幹インフラ

SS の役割は、平時においては「ユーザーの利便・安心・安全・快適の提供」、非常時には「緊急車両への燃料供給拠点となること」が期待されています。石油製品はいかなる事態においてもSSでしか扱うことのできない物資です。したがって、SS には最大限の供給訴力が求められます。

<店頭混乱回避のポイント>

  • あらかじめ混乱事態を予測し、対応標準を決めておく。
    営業状況、在庫量、補給見通等の問い合せに対する対応を的確に行えるようにする。
    市民のパニック心理を踏まえたスタッフの対応訓練は必須。
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