解説・評論

【JRSレポート No.6】新型コロナウィルス感染者、死亡者に関する現状分析先進15ヶ国比較を中心に(3)

4月12日、4月27日のJRSレポートに引き続いて、5月9日現在における新型コロナウィルスの感染状況の国際比較(先進国15ヶ国)を行います。4月11日から 1ヶ月経過後の比較をしています。詳細な統計分析表は【表1】~【表5】をご参照下さい。全体の傾向的なものを見ていただければと思います。

結論としては、各国の数字はそれぞれの勢いに応じて増加しているものの、全体としての傾向は、英国の増加が目立つ他は特に大きな変化はなく、欧米諸国に対して日本の感染状況 が桁違いに低いという結果は変わっていません。詳細は以下PDFファイルからご確認ください

<サマリー>

  • 感染者数は、米国が引き続きトップで、韓国が最も少なく、次いで日本が少ない。
  • 人口千人当たりの感染者数は、引き続きスペインが最も多く、日本が最も少ない。
  • 死亡者数では、米国が最も多く、韓国が最少、日本は韓国に次いで二番目に少ない。
  • 人口 10 万人当たりの死亡者数では、ベルギーが最も多く、日本が最も少ない。
  • 日本の感染者数、死亡者は欧米諸国と比して著しく少なく、韓国と並んで際立った特徴となっている。
  • 前回レポートNo5 で、韓国では新型コロナ禍は収束の方向にあるとしたが、ソウルのナイトクラブ発の集団感染が報告され、予断を許さない状況となった。
  • 1ヶ月間で感染者数が大きく増加したのは、米国(2.70倍)、カナダ(3.19倍)、スウェーデン(2.61 倍)、英国(3.16 倍)、日本(2.53 倍)である。
  • 日本は死者の増加率でトップの 5.01 倍となっているが、絶対値は 606 人と最大の死者 数の米国の〔125 分の1〕となっている。

JRSレポート国際比較3 20200509 (PDF)

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